創業以来初めてとなる、ドイツ国内の3つの工場閉鎖を検討している
「ヨーロッパ市場には新たな競合が進出している、ドイツは競争力の面で特に遅れを取っている」
【海外メディア】
コスト削減のために工場閉鎖も選択肢にあるとしています。
フォルクスワーゲンは、全世界の従業員のおよそ半分にあたるおよそ30万人をドイツで雇用している。
10月28日フォルクスワーゲンの組合が明らかにした。
数万人の人員削減や従業員の賃金引下げも検討しているということです。
原因
中国市場での競争激化やEV(電気自動車)不信で業績悪化
経営の立て直しを図る方向です
EV
Electric Vehicleの略で、直訳すると「電気の乗り物(車)」となります。 エンジンの代わりにモーターを搭載しており、バッテリーに蓄えられた電気で走る仕組みになっています。 EVは、ガソリンを使わず排気ガス(二酸化炭素)が排出されないため、環境性能が高い製品です。
感想
2024年上半期決算、フォルクスワーゲングループの売上高は1.6%増
同社の発表によると、売上高は1588億ユーロ。前年同期の1562億5700万ユーロに対して、1.6%増だった。
しかしながら、2024年12月期見通しを減収に下方修正し利益率も低下という発表をしている。
フォルクスワーゲン設立は、1937年。初期はドイツ政府からの支援により成長している。
M&Aにより、
1986年 セアト
1994年 シュコダ
1998年 ベントレー、ランボルギーニ
2012年 ドゥカティ、ポルシェ
2013年 トレイトン
を傘下におさめている。
2008年のアメリカ発金融危機(リーマンショック)やギリシア危機(ユーロ危機)の不況を赤字なしで乗り切る。なお、競合のトヨタは2008年に-4370億円の最終赤字。
2015年度は、ディーゼル車の排ガス不正問題が発覚し、最終赤字へ。この排ガス不正関連の費用は2018年度まで計上。
VWの販売台数は、伸び悩む傾向。2022年はVWグループの販売台数826万台に対し、トヨタグループの販売台数は1048万台。200万台以上差。
2023年度の電気自動車の世界シェアは8.3%。
これらを加味し、総合的な判断で今回の工場閉鎖の検討と、従業員の削減や福利厚生の廃止などを検討する結果となったようだ。
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