日本産中古車の海外ブームが到来している。幻の日産「R33 GT-R ニスモ400R」

テレビ番組

1996年式の日産「R33 GT-R ニスモ400R」

米国オークションに登場 2025年8月15日から16日

米国カリフォルニア州モントレーで開催されたRMサザビーズのオークションで出品されて

新車価格1200万円→99万5000ドル(1USドル=149円換算で約1億4900万円)で落札されました。

NISMO=日産スポーツインターナショナルがR33型「GT-R」をベースに手掛けたコンプリートカーでル・マン24時間耐久レース参戦を記念して誕生しました。

当初、99台限定販売が計画されていましたが、日本の景気後退や標準「GT-R」の約3倍にあたる販売価格1200万円という高額な車両価格が影響し実際の生産はわずか44台にとどまった。

今回出品された個体は、1996年9月に日本で初登録され、その後は香港、群馬を経て米国へ渡った履歴をもちます。登録から29年を経過しているにも関わらず走行距離はわずか7093km。大切に保管されてきたことが伺えます。

国産の中古スポーツカーの人気に火が付いた要因
「25年ルール」が影響

25年ルールと呼ばれるアメリカの法律。アメリカは基本的に右ハンドルの輸入が禁止されている。さらに、世界の中でも厳しい安全規制が課せられていて、安全性能を証明するために衝突試験を実施しなければならない。それが個人輸入の壁となっている。

しかし、製造から25年経過した車であればクラシックカーと見なされ、右ハンドルの制約や厳しい試験が免除されるという規則がある。

これにより、25年経過した日本産の中古車の輸出が可能となり人気に火が付いた。

映画「ワイルドスピード」などの影響=「JDM」

「JDM」Japan Domestic Marketの略で、日本国内製造向けに生産された自動車や関連製品のこと、そしてそれをベースにしたカスタマイズ文化全体をさします。海外では、日本仕様に近いカスタマイズや日本でしか手に入らないパーツを使った改造を「JDM」と呼んでいます。

もともとは、「日本国内市場」を意味していますが、現在では日本独自の技術やデザインをもつ日本車そのものが、希少性を高め世界中から注目されているといえます。

日本仕様の右ハンドルの車をカリフォルニアで乗るのがアメリカの若者にとってクールというカルチャーである。最初はスポーツカーが人気だったが現在では4ドアセダンやトラックまで人気が拡大している。

まず、海外流出が始まったのが「ゴジラ」である。

「ゴジラ」1989年登場したのが日産R32型「GT-R」ゴジラという愛称で海外でも非常に人気だ。価格の安い中古車があっという間に海外のバイヤーに買われて海外に流出。その結果、国内の中古車市場は高騰してしまった。

希少性

生産から25年が経ち、その希少性が高まり人気を博している。

 

また日本独自の文化がアニメにより海外に波及した面も大きい。

 

文化的価値

日本独自の技術やデザインをもつ「日本車文化」そのものが世界中で注目されている。

その当時の施工技術、当時のデザイン、カスタマイズ

その文化の1つに走り屋といった、カスタマイズしドリフトや走りを競う中でうまれたチーム走行族などもこの文化の発展に拍車をかけた。

今やインバウンド客が来訪した際、日本の公道を国産スポーツカーで走ることを目的する程、この日本車文化が熱い。

まとめ

日本車は日本文化の人気のバロメーターでもある。

海外にはこのような多様な日本文化ニーズが多分に存在している。

もっと言うならば、このような独自に発展してきた日本文化を絶やさずむしろ盛りたてていくべき時代がきているのではないかと思う。

コメント